06 12月

11月17日六義園と東洋文庫訪問

11月17日、日曜日の午後、絶好の秋日和のなかFAN今年最後のイベントとして六義園と東洋文庫を訪問しました。

 

第一部 六義園散策
1月17日(日)秋の穏やかな陽ざしの中、駒込にある「六義園」を散策しました。


正面の入り口に参加者26名が集合し、3つのグループに分かれて、それぞれに庭園ガイドがついて河越藩主の柳沢吉保が下屋敷として造られた「池泉築山回遊式庭園」を巡りました。

六義園は、江戸中期に河越藩主の柳沢吉保が直接指揮して7年かけて完成させた、小石川後楽園と並び称される江戸の2大大名庭園です。六義園の「六義」は、中国の詩の分類に由来しており、「和歌の庭」といわれるようにその広大な園内は、もともと平地だった土地に「池をうがち、山を築いて起伏を持たせ、藤代峠と呼ばれる人工の丘は、紀州(和歌山)にある同名の峠から名付けられたものです。

これらの景勝地を和歌に詠んだ88か所の石柱が建てられましたが、現在はその32か所のみが、残されています。園ガイドからその石柱の和歌の説明を受け、その情景を思い描くように詩の解釈を聞いて、趣の違った「庭園巡り」となりました。また、庭園の枝折り戸の入り口に植えられたモッコクの葉が本来4枚であるところ、明治時代に三菱の創業である岩崎財閥の紋にちなみ、植木職人の手で、3枚にされていることも驚きのひとつでした。

モミジの紅葉には、少し早いようでしたが、ハゼの木は、真っ赤に彩られて見事でした。もう少し時間をかけてゆっくり巡りたかったのですが、次のセミナーの関係で、後ろ髪を引かれる思いで、東洋文庫へ移動しました。

 

第二部 東洋文庫ミュージアムと田仲一成先生のセミナー
秋の六義園を堪能したあとは、会場を東洋文庫に移して、東洋文庫ミューミアムを見学し、田仲先生のセミナー受講いたしました。

東洋文庫は、今から100年ほど前に、三菱第三代当主の岩崎久彌氏が設立した、東洋学分野の日本最古、最大の研究図書館であり、その蔵書は国宝が5点、重要文化財が7点を含めて、約100万書に及んでおります。ミュージアムでは、その基盤となっている「モリソン文庫」をはじめとする書物が展示され、照明等も工夫されており、見上げるまでの高さに並べられたライブラリーの空間は、本当に息をのむほどの美しさで、参加者の皆様は感銘を受けられたご様子でした。

その後、セミナー室に移り、東洋文庫の研究員で、元図書部長であり、日本学士院会員、東京大学名誉教授でおられる田仲一成先生に、東洋文庫のご説明と、その歴史的意義と重要性、オランダゆかりの蘭学関連の蔵書などのご説明をいただきました。日曜日にもかかわらず、図書館員の方にも2名ご足労いただき、シーボルトの日本植物誌や日本動物誌、また、大地図帖に描かれたオランダなど、貴重なページを、眺めさせていただきました。

 

第三部 懇親会
セミナーの後は、夕闇の中を、ライトアップされた知恵の小径の回廊を通って、東洋文庫ミュージアムに併設されたオリエントカフェでの懇親会。

オリエントカフェは、岩崎家と三菱ゆかりの小岩井農場が経営されており、カフェの前面に広がる庭園はシーボルトガーデンとして、シーボルトの日本植物誌にみられる木々やお花を楽しむことができます。田仲先生にもご参加いただき、オードブルを食しながら、杯を傾け、参加者の皆さん全員が自己紹介をして、親交を深める場となりました。
名残を惜しみながら、17時半を回ったあたりで、秋のFAN文化イベントはお開きとなりました。

 

第四部 二次会
懇親会ではオードブルとワンドリンクという上品なメニューでしたので、これでは物足りないと幹事が忖度、近くの居酒屋でニ次会を行いました。ご都合の良い方20名にご参加いただき、お酒を酌み交わし、更に親しくなったところで名残を惜しみながら再会を期して散会と致しました。

次回のイベントは2020年新年報告・懇親会を予定しています。企画が具体的になりましたら改めてご案内させていただきますので、皆さま奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます。

 

 

30 9月

6月30日開催・講演&懇親会

日々、秋が深まるなか、大変遅くなりましたが、初夏に行った講演と懇親会のご報告です。

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暑い夏を前にした6月30日(日曜日)の午後、FANの仲間たちと英気を養おうと懇親会を開催いたしました。会場はいつもの八重洲プロント(日本橋3丁目店)です。

懇親会の前に1時間程、当協会の事務局長、寺町氏による講演「オランダで長崎に出会う」を行いました。

VOC時代、長崎から漆器、陶器、絵画などの美術品がオランダに渡りましたが、それらは現在、美術品や歴史資料として価値が高く評価されています。

講師は2000年代初め、商社マンとしてオランダに駐在していました。そこで古美術商のギャラリー(Roell Fine Art)で時空を超えた美術品を目の当たりにして、不思議な魅力に囚われました。

定年退職後、古美術商としてオランダからこれら美術品の里帰り輸入を行っています。里帰り先は、長崎歴史文化博物館や九州国立博物館です。講演ではこの仕事に携わることになったきっかけや、これまでに取り扱った古美術品約30点について解説いただきました。

 

仕事を始めた頃、日本古地図を風呂敷に包んで飛び込みで神田界隈の古書店を訪問したことなどのエピソードや、博物館の蒐集資料として最終的に里帰りを実現させるには学芸員との信頼関係を築くことに尽きるとのこと。そのために学芸員と一体となって資料の由来や背景などの調査を行うことが必要で、それがこの仕事の醍醐味だそうです。

 

講演会終了に引き続き懇親会です。

先ずは日頃親しくお付き合いさせていただいている佐倉日蘭協会・山岡副会長の乾杯の音頭でビールを飲み干し、食事を取りながら皆様と親しく懇談させていただきました。

お互い話も弾んだところで、初参加の方を皮切りに、皆さまから自己紹介やご挨拶をいただき、貴重なご経験などを聴かせていただきました。

なかでも、今回オランダからご参加いただいた後藤猛氏には、オランダに長く住んで活動されていることから、NHKの依頼でこれまでオランダに関係する色々な番組制作に関わってきたこと、司馬遼太郎がオランダ紀行を書く際に案内役などで活躍されたお話などを聴かせていただきました。皆さまからもっとゆっくりお話を聴きたいという希望も多かったのですが、何しろオランダ在住で超ご多忙の身、本件はこれからのFANのイベントの課題としてご相談させていただきたいと思っています。

(後藤猛氏には2018年4月にFANのオランダの窓に「孤独も不安も無い明るく楽しい高齢者」というタイトルでご寄稿いただいていますのでご覧ください)

予定の3時間はあっという間に過ぎ、今回会場のプロントのご厚意で提供いただいた素敵なムーミン絵柄のお皿の争奪戦を恒例のジャンケン大会で行いました。

ゲットされた幸運の13名の方は嬉しく、その他の方は悔しくと、和気あいあいの雰囲気のなかで集合写真を撮り、散会となりました。

次回のイベントは11月中旬に予定しています。素晴らしい企画を温めていますのでご期待いただき、皆さま奮ってのご参加をお願い申し上げます。

 

講師寺町豊氏について
FAN事務局長。商社でオランダ勤務。定年退職後、桃山・江戸時代に平戸、出島からオラんンダなどヨーロッパに渡った美術品の里帰り輸入に取り組み中。

25 2月

2019年 FAN新年会

新年が明け少々遅くなりましたが、2月10日13:00より八重洲のプロントで「2019年新年報告・交流会」を開催いたしました。

 

インフルエンザの大流行や、雪の予想もあり、果たして・・と当日までやきもきしましたが、お昼前にはピカピカの好天となり、お陰様で申込者全員にご参加いただけ無事開催することができました。

先ずは村岡会長からFANから新年のご挨拶。事務局より会計・監査報告、昨年の活動報告に引き続き、今や新年の恒例となりお馴染みの「花伝亭長太楼」師匠に落語をご披露いただきました。

ご存知の通り、長太楼師匠は世界を股にかけて活躍された元商社マン。定年退職を機に落語学校で趣味の落語に磨きをかけられ、今や各方面で引っ張りだこの落語家です。

昨年の演題は「宿屋の富」で「初笑い」でしたが、今年は夫婦の人情噺の「芝浜」。筋書きは皆さんご承知の通りですが、噺が進むにつれ引き込まれ夫婦の愛情にしみじみ、今年は「初泣き」となりました。

ただ、落語が始まったところで、師匠の頭上のスポットライトがアサッテの方を向いているのに気づき、師匠の傍で椅子に上り調整しようとしたところ、いくらやってもうまくいかず、そうこうしているうちにライトが壊れ、師匠の頭の上でぶら下がってしまうというハプニング。

この間ガタガタお騒がせし、師匠は勿論皆様には大変ご迷惑をかけしてしまいました。しかし、さすがは世界を股に修羅場をくぐられてきた元商社マンの師匠、少しも動ぜず「芝浜」を演じきっていただきました。人情噺でしんみり、お腹もすいたところで白石副会長に進行で「交流会」に移りました。

先ずは、乾杯の音頭をFANの元世話人で現在その経験を活かし江戸川区で異文化交流に精力的に取り組まれている中西様にお願いし、ひとしきりお腹を満たしたところで初参加の方から自己紹介をいただきました。

今回の初参加は3名で皆様女性です。オランダの演奏スタイルが大好きで、オランダ移住を夢見るプロのビオラ奏者。小学校を楽しくオランダで過ごしたことからオランダをこよなく愛し、子供さんたちもオランダが大好きな方。チューリップの熱烈な愛好家でそこからエネルギッシュにオランダとの縁が始まり、今やオランダ語の講師。お話を聴いている私たちもエネルギーをいただきました。

引き続き、ビール、カクテル、ワインなどで大いにくつろいだところで参加者全員にも一言お願いし、皆様からオランダへの関わりなどをや興味深くお聴きすることができました。

こうしているうちも予定の3時間もあっという間に過ぎましたので、最後にプレゼントタイム。そこで恒例のジャンケン大会を開催しましたが、今年は素敵なプレゼントということに加え1点ということで参加者全員昨年にも増して気合を入れての争奪戦となり、大いに盛り上がりました。

ただここで盛り上がりすぎたこともあり、ぬかったことに世話人一同恒例のグループ写真を取るのをコロリと忘れてしまいました。

また、食事会ではお昼過ぎの開催ということでお腹も減っていたこともあり、参加者の皆さま、嬉しいことにオランダ風に少しも残さずペロリと食べて頂きましたが、着席スタイルでの食事でしたので、料理の大皿がテーブルの端の方に回ってくる時には空っぽになり、端の方には食べるものが無くなってしまうなど申し訳ないことになってしまいました。次回はこの反省に立ち、食事でも参加者相互の交流でも、自由に動きやすいような立食スタイルで検討したいと思っています。

 

落語での天井ランプ事件、グループ写真撮り忘れ事件、大皿空っぽ事件、この他にもいろいろ不都合や至らぬことがあったと存じますが、散会時、皆さまから「とても楽しかった。また参加したい」との温かいお言葉に意を強くし、これからもめげずにお誘いさせていただきます。今年もFANをよろしくお願い申し上げます。