23 12月

大田市場の花き部見学・花と園芸の懇親会レポート

大田市場 - 1990年に大田区の臨海地域で業務を開始した東京都の施設です。約40万平方メートルの広大な敷地を有し、隣は野鳥公園、南側には羽田空港が広がっています。

12月3日、麗らかな土曜日に、FANの仲間とその同伴者総勢40名がその大田市場の花き部(*)を訪問しました。こちらの花き部は日本一の規模を誇る花市場です。
(*)花きとは、切り花類、球根類、鉢物類、花壇用苗もの類のこと。

皆さんご存知の通り、オランダには世界最大の花市場、アールスメールがあります。大田市場はそんなアールスメール花市場のシステム・機能を参考にして作られたのです。

会場に到着した私たちを迎えて下さったのは長岡求氏。市場内のオークション会社、(株)フラワーオークションジャパンの役員で、広報室長さんです。『NHK趣味の園芸』の講師として、テレビでも親しまれています。今回は長岡様のご案内で市場を見学させて頂きます。

まずは広大な市場を見渡せる場所から、アルミの台車に乗った膨大な数の花を見ます。オランダの花市場でも、同じようなアルミ台車に乗った花たちが整然と動いていく様子をご覧になったことがあるかもしれません。

こちらは近代的なオークションルーム。この時は鉢植えのシクラメンのセリが行われていました。

この花市場のセリでは、とても特徴的なオランダ式の『機械ゼリ(時計ゼリともいう)』が取り入れられているのです。

従来のセリは、セリ人が場立ちし、手や声によって値段などのやり取りを行い、競り合いによって価格が徐々に上昇し、最高値を示した買参人が購入する仕組みです。それに対して、機械ゼリではスタート価格から徐々に下がっていく電光表示を見ながら、購入希望になった時点で手元のボタンを押し、一番初めに(高値で)ボタンを押した人が購入できる仕組みなのです。その違いにより従来のセリを上げゼリ、機械ゼリを下げゼリと呼びます。

機械ゼリの導入は、セリ人による判断が少なく、高値、安値の判断を電子的に処理することから公平さや公開性に優れ、またコンピュータによる制御によることから、事務処理の迅速化などに優れています。
なんとも合理的なオランダ人らしいセリの方法ではありませんか!
現在では、大田市場の成功により、日本国内で10数社が機械ゼリを導入しているそうです。

 

さて一行は、花がアルミ台車で運ばれて行くのと同じ通路を歩いて、セリ済み、もしくは事前注文により取り寄せられた花が引き取られるのを待っている倉庫に向かいます。床に敷いてあるフロアーチェーンも、アールスメールの市場をお手本にしたものです。

 

倉庫では、引き取りを待つ花たちが美しく咲いています。


長岡様は、花の取引だけでなく、花の品種改良や、世界の秘境植物観察ツアーの案内役をするなど、植物の世界に精通された方。そのご説明に参加者は興味津々です。

現在大田市場で取引されている花の種類は約20,000種、そのうち2,000が新品種である。日本はオランダに比べると品種が多く、入れ替わりのサイクルが早い。新しい品種は10年もすれば消えてしまう。日本人は多様なものを欲しがり、ちょっとした違いで評価が変わる。例えば胡蝶蘭は、花が全て等間隔についており、同じ方向を向いているものに高い値がつくなど、日本独特の評価のされ方についてご説明頂きました。また、オランダの花市場は販売に徹底しているのに対し、日本の花市場は市場が加工、包装、納品まで行うなど、花市場としての機能の違いについても教えて頂きました。

 

倉庫での説明の後は、初めに外から見たオークションルームに入場させて頂き、実際にオークションが行われるデスクに座って長岡様の『オランダと日本の花き市場』についてのレクチャーを受けます。オランダと日本だけではなく、世界の花の流通の潮流や、セリのオンライン化、セリ比率の低下、直接取引の拡大により花市場の未来はどうなっていくのか、という考えさせられるテーマでもありました。

 

講演終了後は、お待ちかねの昼食&懇親会。場所を市場内の会議室に移し、今半の仕出しお弁当、ビール、ワインを囲んでの賑やかな懇親会です。


締めくくりは、今年最後の運試し、じゃんけん大会。特賞の胡蝶蘭を巡って最後まで戦ったのは、佐倉日蘭協会の山岡副会長と、我らがFANの白石副会長の副会長対決!そして・・・


空気を読まない我らが白石副会長がなんと大勝利!!! 特賞の胡蝶蘭をゲットしたのでした。

会の終わりには、(株)フラワーオークションジャパン様のご厚意で頂いた可愛らしいポインセチアを参加者それぞれが一鉢ずつ頂き、みな満ち足りた思いで帰途につきました。

最後になりますが、この度のイベントでは、長岡様はじめ(株)フラワーオークションジャパン様に会場設営等のご準備からご説明等、一から十まで本当にお世話になりました。皆さまのご協力なくしては、このような素晴らしいイベントを行うことは到底できませんでした。FAN一同心より感謝申し上げます。ありがとうございました。今後ともこのご縁を大切にさせて頂けたらと思います。

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今年も残りあとわずか。FANも無事に今年を終えることができそうです。イベントを和やかに終えられるのも、参加する皆さんの笑顔があってこそ。来年もオランダにちなむイベントを企画しますので、ぜひご参加ください。
よいクリスマス&よいお年をお迎えください!

24 11月

日蘭平和交流事業レセプション出席

例年の行事として外務省から案内を受けて、日蘭平和交流事業に参加いたしました。

11月16日(水)19時から、シェラトン都ホテルにおいて開催され、FANからは会長村岡、副会長白石、世話人勝野が出席しました。この日事務局長寺町は風邪のために欠席で、FANとしてもいささか頼りない感を持ちながら、オランダ人戦争犠牲者18名の方と交流してきました。

18名の方は11月10日から17日の日程で、福岡、長崎、東京都内で各種の交流事業に参加される予定で来日されました。福岡では水巻の元捕虜収容所見学、長崎では出島見学と平和公園近辺の元捕虜収容所見学に分かれての行動だったようです。

案内に当たられた業者の通訳の方から例年に比べ今年は皆様大変朗らかな感じがしたと伺いました。年月と共に少しはわだかまりも溶解して、友好的な感情で訪日して下さったのかと、こちらも緊張がほぐれる思いで幾人か戦争犠牲者の方々相手にお話ができました。

でも、胸の底に押さえ込んだ記憶と感情は、時間が経っても消え去るものではないと、この事業のオランダ側まとめ役であるタンゲナさん(オランダ人と結婚された日本人女性)がおっしゃっておられました。旅の途中の何かの折に、記憶がまざまざと立ち上り、涙ながらに経験を語った人、心の底に抱えたマグマが噴出してくる衝動を抑えきれない人などの姿をお聞きするに及び、生きている限り消えない傷跡を持って人生を全うしなければならない人々が世界中にまだまだいらっしゃる現実に直面した思いでした。

この方々は殆どがインドネシアの日本統治時代に戦争被害に遭われた人です。2才や3才の頃両親が日本軍の捕虜となって、色々な悲惨な経験の後にオランダに帰国したということでした。

戦争は絶対にしてはいけない、この鉄則こそが後の時代に生きる我々に突きつけられた命題です。犠牲者の方々の日本への思いを和らげていただきたいと同時にこうした交流事業を通じて、戦争の悪をお互いが認識するという機会になることが大切だと思いました。

幸い今回も中央大学の学生が例年よりも多く参加され、若い人達がこの現実をしっかり受け止めて、未来の日本を作る原動力の一つにしていただきたいと切に願いました。

佐倉日蘭協会の中島さん、山岡さんが音頭をとってオランダ人、日本人が入り乱れオランダの歌や日本の歌を歌い盛り上がりました。中央大学の学生全員が我々のよびかけで壇上に上がってくれました。その素直さにまたオバさんは感激したという次第でした。

まだまだオランダには日本に行きたい、この交流事業に参加したいと思っておられる方が大勢おられ、順番待ちだそうです。外務省に今後も続けていただくことをタンゲナさんは要望したようです。非力ながらFANとしても出来る限りの協力をしていきたいと思っております。

22 10月

ドキュメンタリー映画『あたらしい野生の地―リワイルディング』

こんにちは。オランダからすばらしい自然ドキュメンタリー映画がやってきます。

10月29日(土曜)の渋谷のアップリンクを皮切りに全国で上映される『あたらしい野生の地―リワイルディング』です。

「世界は神が作ったが、オランダはオランダ人が作った」といわれるように、オランダには手つかずの自然というものがありません。この映画の舞台となる土地も干拓事業が行われていました。

その土地は、首都アムステルダムからわずか北東50㎞に位置する小さな自然保護区「オーストファールテルスブラッセン(Oostvaardersplassen)」。1960年代、干拓事業によってつくられたものの、オイルショックによる経済的破綻で放置された土地です。人間から忘れ去られたその土地は、いつしか湿地帯となり、野鳥やキツネなどの小動物が集まってきました。そこに「野生の再生=リワイルディング」の試みとして馬やアカシカが放たれると、人間の介入の外で繁殖し、野生の王国が築かれていったのです。その過程を追ったのが、このドキュメンタリー映画です(2013年制作)。

映画では600日にわたる丹念な撮影で、野生動物たちの四季を通しての生活と過酷な生存競争が描かれていますが、製作者の深い洞察と温かいまなざしで、それはそれは美しく素晴らしい映画になっています。

壮大なスケール、見たこともない動物の表情、タイムラプスによる時の移り変わりの表現、動物や昆虫の生態の微細な描写。丁寧に根気よく撮影されたことがよくわかります。そして、死と生のサイクル。死は必ず訪れますが、それは生につながっていくのです。特に印象的だったのは、ナレーターが、過酷な自然や生存競争から死にゆく動物に、食物連鎖の視点から「死は悲しくないのです」と私たちに優しく語り掛け、それを見て屍にわく蛆虫や昆虫までがいとおしく、また、いったん始めた巨大公共工事を時代の必要に応じ見直し、自然を再生する取り組みができるオランダ社会の成熟度を感じたり、いろいろ考えさせられる90分でした。

すばらしい自然ドキュメンタリー映画をぜひご覧ください!

渋谷アップリンク
映画のFacebook
公式サイトで上映映画館の情報などが載っています。

 

29 7月

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